日本の色、四季の彩 染色家 吉岡幸雄展


1223-2   1223-3jpg

産経新聞の連載「日本遊行‐美の逍遥」内で井浦新がその匠の技と精神を取材させていただいた日本を代表する染色家のひとり、吉岡幸雄氏。2015年1月2日より、ジェイアール京都伊勢丹7階隣接の美術館「えき」KYOTO にて展示会が開催され、吉岡幸雄氏によるギャラリートークや、映画「紫」の上映会も予定されています。お時間のある方は、この機会にぜひ足をお運びください。

 

【タイトル】
日本の色・四季の彩 染色家 吉岡幸雄展

【内容】
染司よしおかは、京都の地で江戸時代から続く染屋で、私、吉岡幸雄で五代を数えます。日本において古くから伝わってきた植物染、つまり自然に存在する草木花の中から美しい色彩を引き出して絹や麻、木綿、和紙などの素材を染めることを生業としております。晩秋に入ると収穫された稲藁を竃で燃やし、灰汁をつくり、一月からは二月二十日にお納めする奈良東大寺修二会(お水取り)で飾られる椿の造り花の和紙を紅花で染める、というように一年を振り返ると、工房の仕事は歳時記のようであり、自ずと季節の細やかな変化や移ろいに敏感になります。また、薬師寺、岩清水八幡宮など古社寺の伝統的な行事にも関わり、日本古来の染織技法を探求することにも重きをおいております。本展では、春夏秋冬、移りかわる季節を表現した作品、古社寺にお納めしております和紙の造り花や伎楽衣裳、そして現代の生活に加えられる美しい色彩を一堂にご覧いただきます。めでたき一年のはじまりから、暦をきざむように日本の色、四季の彩をどうぞゆっくりお楽しみください。 吉岡幸雄 

●吉岡幸雄氏によるギャラリートーク
1月 2日(金)・3日(土)・4日(日)・
10日(土)・11日(日)・12日(月・祝) 各日午前11時〜

●吉岡幸雄氏トークショー&映画「紫」上映会
2015年1月10日(土) 開場午後3時/開演午後3時30分
キャンパスプラザ京都にて染司よしおかの吉岡幸雄・福田伝士の情熱を追ったドキュメンタリー映画「紫」上映。

ゲスト:森本公穣氏 (東大寺塔頭清凉院住職)、
川瀬美香氏 (映画「紫」監督・撮影)
会場:キャンパスプラザ京都
定員:250名 (自由席/参加は小学生以上のみ)
料金:お一人様 1,000円(税込/展覧会入館券付)
※チケットは12月6日(土)より美術館「えき」KYOTO、ローソン店舗で販売 (Lコード51760)。