世界遺産下鴨神社
式年遷宮展
賀茂御祖神社(下鴨神社)は、平成27年4月27日に第34回式年遷宮「正遷宮」を迎えました。
下鴨神社の式年遷宮は、21年に1度、社殿を修復し、御装束や御神宝を新調して、御神体を新宮にお遷しする祭事です。式年遷宮のなかで最も中心とされる儀式「正遷宮」に至るまでに、平成19年から8年もの歳月をかけてその準備は進められていきます。
この度の展覧会では、式年遷宮を奉祝して、式年遷宮に関する様々な御神宝や装束などが展示されました。
下鴨神社は、日本三大祭のひとつ「葵祭(賀茂祭)」の神社としても広く知られ、葵祭の装束や江戸時代に画かれた「賀茂祭」の絵巻物も展示。
また、下鴨神社を愛する著名人、文豪 夏目漱石、画家 平山郁夫、そして俳優 井浦新の「下鴨神社」を題材にした各作品も展示され、大盛況のうちに幕を閉じました。

【時 間】

【会 場】

【料 金】

【主 催】

【特別協力】

【後 援】


【アートディレクション】

【協 力】

二千年の鎮守の杜に佇む賀茂御祖神社。
第三十四回式年遷宮を迎え、その奉祝記念事業として、写真展を開催させていただきました。タイトルは「御生 Miare」。
今から二年前、葵祭の社頭の儀に、代表参拝を務めさせていただいたことがご縁となり、凡そ二年にわたり、神社の祭りや神事を撮影させていただきました。
糺の森で過ごすとき、新たに何かが生まれる、そして生きとし生けるものすべての命が再生するような気持ちになります。
昨年、「御蔭祭」を撮影した時、神の魂を再生する祭りであることを知り、この不思議な感覚は「御生」そのものではないかと感じました。自然は人に宿り、人は自然に宿る。草木や花、人もしかり、自然の営みは、命の再生を繰り返しているのだと実感します。そして式年遷宮そのものが「御生」なのだと。
作品を通じて、僕自身が心に感じた「御生」と、式年遷宮を担う神社の人々の尊き祈りや想いをお伝えしたいと思います。作品の制作にあたり、見えないものを見えるように撮ってほしいと、『こころの形』を御教示頂いた新木宮司様。
神社に伝承される祭りや神事を受け継ぎ、日々祈りを捧げる神職の人々。
下鴨神社の皆様とカメラと共に過ごした瞬間瞬間は、かけがえのない時であり、多くのことを学ばせて頂きました。このような貴重な機会を与えていただき深く感謝いたします。