正月としめ飾り
新しい藁に裏白(うらじろ)、ゆずり葉、
橙(だいだい)などをあしらって作る「しめ飾り」。
新しい藁は古い年の不浄を払い、裏白は長寿、
ゆずり葉は子孫の繁栄、橙は家系発展の意味を持ち、
しめ飾りは玄関に飾ることで、災いが外から入る事を防ぐといわれています。
社団事務所は、橙ではなく南天のしめ飾りを飾ってみました。
南天(ナンテン)は音読みし、「難(ナン)を転(テン)じる」の意味に通じることから、
縁起木として好まれるようになり、厄除けとして植えられるようになりました。
戦国時代には武士の出陣前の戦勝祈願や、妊婦の安産のお守りとして用いられ、
江戸時代の頃には一般的な庭木として広く普及し、
赤い色は、火災よけや魔よけの厄除けとしても好まれたそうです。
この一年を振り返るとともに、身の回りのしきたりや習慣を見直し、
ひとつひとつに込められた意味を知る。
年末年始がそんな気付きの機会になれば幸いです。
新しい年が皆様にとって佳き年となりますように。